バス停でバスを待つ人を撮った写真です。
バス停に隣接したキオスクでは飲み物やタバコ、幾らかの食べ物が売られています。
このようなキオスクは夜でも開いていてバスを待つ人以外にもよく利用しています。

朝晩のラッシュ時には多くの人が仕事や家へと混雑しますが、日中の主な利用者は
年金生活者です。彼らは無料で公共交通機関を利用出来るのです。

写真にも年配の人たちが写っています。
ベンチに腰掛けている人は多分、他の人たちよりもずっと長く待って凍えているようです。
ベンチの上には掲示板があります。この掲示板にはガラスが嵌めてあります。
時刻表や祭日の路線変更のお知らせがしてあるのですが、
よく勝手にこのガラスへビラを貼り付けていく人がいます。
しかし掃除夫がやってくればすぐに剥がされてしまいます。
道のこちら側に見える電柱にもビラを剥がされた跡が残っています。
求職、部屋貸し、ペットの行方不明や預かってます、売ります、買います、など様々です。
一方で掃除夫も毎朝しっかりとこれらのビラを剥がして行きます。
根気強く、それでも人々はビラを又、貼り付けて行きます。

バス停の後ろには集合住宅がみえます。
建てられて数年の建物です。
モスクワでは急激な発展のもとで、このような集合住宅が無数に建設されています。
建てられた集合住宅の一室を買ったとしても、部屋には何も付いていません。
本当に何もないのです。窓もドアも自分で取り付けなくてはなりません。
それでも、すぐに入居者でいっぱいになってしまいます。
写真に写っている部屋も自分で色々と工夫して住んでいる様子が伺えます。
どのベランダにもガラスが張られ、食料や物を置いたり洗濯干し場として利用しています。
右端のベランダには看板が見えますが、その看板によりこの部屋にはお医者が住んでいることがわかります。
自分の部屋を診療所として利用することで、診療所の賃貸料を払わなくて済むからです。
(賃貸住宅の家賃は現在、異常に高いのです。)
自宅で働けて上司もいない、このお医者にとっては都合の良いことばかりです。
しかしモスクワではほとんどのお医者は国立病院や私立病院で働いています。
お医者が自宅で開業していることも、このような看板が出ていることも珍しいことです。